日本の路地を旅する/上原善広

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タイトルを見て旅の本だと思って予約したこの本。

違いました、被差別部落の本でした。

被差別部落の問題は本と映画の感想&美術館(自分的覚書)の中の「放送禁止歌/森 達也」の部分でも書いている通り、あれから、本の感想は書かないまでも、そこそこ読んではいたんです。

でも、気分は暗くなるし、挑戦的かつ感情的なものが多くて、「もう過去のことだし、この問題を追っかけるのはやめとこ」と思っていたところに、またこんな本が私のところに舞い込んできてしまった。

何か有るのか(笑、被差別部落から離れられない何かが(笑

大阪の被差別部落で生まれ育ち、いわゆる差別は受けないまでも、自分のルーツを探るように現在被差別部落の痕跡がある、ない関係なく、かつての被差別部落を取材した著者のルポです。

私は沖縄の生まれなんですが、沖縄の部落についても一応記されています。

著者自身も本書で書いている通り、「上原」という姓は沖縄ではポピュラーな苗字です。

ですが、彼自身は沖縄にはルーツはないそうです。

なおかつ、現時点の調査では沖縄にはいわゆる「被差別部落」というのは存在しなかったそうです。

確かに私も聞いた覚えはないです。

しかし、京太郎がいわゆる「エタ」にあたるという話です。

京太郎、、、。

喬太郎、、、?

違います。

京太郎と書いてチョンダラーと読むのだそうです。

「あー!!チョンダラー!!」

チョンダラーに漢字があるとは考えたこともありませんでした。

著者はチョンダラーのルーツとして泡瀬を旅していますが、沖縄出身の人間にとってはチョンダラーといえば平敷屋あたりが有名だったような?はて?上原さんは何か勘違いしているのかねー?なんて呑気な事考えていたら、エイサーの中でも道化師役とされているいわゆるチョンダラーと、泡瀬で受け継がれているチョンダラーとは似て非なるものらしい。

ほー、ほー、と感心しながら、早速文明の利器(?)ようつべさんで検索します。

ありました、泡瀬のチョンダラー。

こ、怖い、、、。

本の中でも「とてもおどろおどろしい」とあったけど、確かにこれは怖い。

てか、今まで見てきた愉快なチョンダラーとはぜんっぜん違う!!

そういえば、「ニンブチャー」という言葉があるけど、これぞまさしく「念仏者(ニンブチャー)」。

沖縄に長いこと住んでおきながら、知らないことがいっぱいですな〜。

誤解なきようにしておきますが、泡瀬自体は被差別部落ではないそうです、念のため。

というより、被差別部落って、今までは「なんだかよくわかんないけど、ある地域に湿地帯みたいな、水はけの悪いところがあって、そこに住まわざるをえない貧乏な人たちを、部落の人として差別してるのよねー」なんて馬鹿なこと思っていたけど、被差別部落に住まわざるをえない状況というのはかつての幕府の命令があったり、「部落」っていうのは端的に「場所」の差別じゃないのよね。

今回改めてそれを痛感しました。

だからこそ、難しいなー、と。

職業差別という意味合いも強くて、焼肉屋だったり、皮なめし、屠場、古くは処刑場片付、それくらいは知っていたけれど、今回この本を読んで知ったのは猿回しもそうだったってこと。

前に立花隆の「青春漂流」と読んで、猿回しの村崎太郎さんの話も載ってて、凄い感動したことがあったんだけど、そんな話はなかったような気がするな。

要するに「芸事」で生業をたてる人の事も差別対象で、漫才のルーツもやはりエタの生業。

落語はどうなんだろ?わかりませんが。

ちなみに本書は第41回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞しております。
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by tabalog | 2010-07-14 15:42 |

似てる有名人はガチャピンです


by tabalog

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