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義母がトーシツになりました。その9

一ヶ月ぶりに義母の様子を書きますかね。

その間にも色々ありましたよ。

先週末はTwitterでつぶやく気持の余裕もありませんでした。

とりあえずゴミ屋敷をひたすら片付け続けております、ハイ、、、(ーー;)

しかし、粗大ゴミが多くて、片付けしようにもスペースがない!!

とりあえず一度粗大ゴミを出すか、ということになり手続開始。

義母は現在生活保護を受給しているので、受給者は役所の生活福祉課に減免申請を行うと粗大ゴミの料金が免除されます。

ただし、テレビや冷蔵庫などのリサイクル法にひっかかる家電は×です。


まぁ、生活保護を受給していながらモノが有り余っている生活をしている人はそうそういないと思いますが、うちの義母のように精神に無理がかかり、買い物依存症状態になった挙句の無一文、生活保護を受けなければならいほど生活が困窮していく人は、今の時代結構いるのではないかと思います。

そういった人には、この減免申請をおすすめします。

モチロン本人に捨てる気があれば、ですが。

うちは生活保護申請の時に、すでにゴミ屋敷の話はしているので、減免申請も役所から送られてきた申請書にサインして役所へ返信するだけという簡単な話。

10月14日に清掃局の方とゴミ屋敷にて粗大ゴミ出しの打ち合わせ。

義母は前日のゴミ片付けでお疲れの様子で来られず、結局私一人で対応。

清掃局の人にも部屋の中を見てもらい、
「この量では数回にわけないと無理」という事になり
粗大ゴミ出し第一弾の日取りを10月28日で決定。

粗大ゴミの点数、サイズなどを測って、当日私と義母だけでは到底運べないため作業員の手配もお願いする。

第一弾のゴミ出し日まであと二週間と期限が決まったところで、なるべく多くのゴミを出そうと週末には必ずゴミ屋敷に足を運んで、義母に捨てるもの、捨てないもの等を選定してもらい、捨てるものは私が燃えるゴミ、燃えないゴミに仕分けるという作業をこなす。

**********

そんな作業中の日曜日、不用品回収の車を発見!!

よく「ご不要になったテレビ〜冷蔵庫〜など〜なんでも〜お引き取り致します」ってアナウンスしてタラタラ走ってるアレね。

家電リサイクル法にひっかかるテレビが2台あったので、
持って行ってもらおうよ!!なんて
軽い気持ちで呼び止めたのが大間違い!!

あれ、呼び止めちゃいかんです!!

利用しちゃいかんです!!

タダでテレビを引きとってもらえんだろうか?なんていう虫のいいことを思った私達もいけないのですが、案の定ただじゃないと言われまして、、、

「じゃあ、結構です」

断ったら、ここから1時間以上の押し問答ですよ、アンタ!!

「逆にいくらなら払えるんですか?」

だの、

「今お金がないなら後で請求書送りますので、それでお支払い下さい」

だの、

「そんなのよくわからないから、やっぱり結構です」なんて言ったら

「それじゃあ、信用されてないみたいじゃないですか?」

なんて、上島竜兵みたく被っていた帽子を床にパーン!!と叩きつけてぶち切れる始末。

そんな押し問答している間、片付け作業もできず、動かないから体も冷える一方。

とりあえず、もうなんだかよくわかんないけど、テレビ2台を引き取っていってもらい、
こっちから連絡することにしてしまった。

連絡、、、しないけどね。

まっ、勉強代ってことで。

お互いに勉強しましたってことで。

**********

そんな事がありつつ迎えた10月28日、粗大ゴミ出し第一弾の日。

作業が朝8時45分からということで、その時間に間に合うようにゴミ屋敷へ。

ゴミ出し打ち合わせの時はいなかった義母も、この日は参加。

作業員がやってきて、とにかく運び出す、運び出す。

そんな最中「あっ!!それは駄目!!」「それは持って行かないで!!」と叫ぶ義母。

そのうち作業員の長みたいな人が明らかにイライラし始め、私も捨てると言っていたものをまた捨てないと言い出した義母に若干パニック状態。

どうしていいのかわからず勤務中の相方に電話。

「とにかく母が捨てていいというものだけ捨てて」と言われて、
「そんな無責任な〜」と思ったけど
「そうか。何も捨てることに執着しなくてもいいか」と気を取り直し、
イライラする作業員を気にしないように、義母にある程度判断を促してみる。

これも、モノへの執着を断つ訓練なのだった、、、。

それを私は忘れていた。

義母に判断能力を持たせるためにも、「とにかく全部捨ててしまったほうがいい」という役所を説得し、ゴミ屋敷を少しずつ片付けているんだった、、、。

なんやかんや色々ありつつ、しかも雨降りの中作業は無事終了。

「じゃあ、帰ろうかな〜」なんて思っていた矢先に
「インフルエンザの予防接種受けたいから、病院に電話してくれない?」と、
予防接種委託病院の一覧表を渡される。

「あ〜、そういえば前の晩に相方が母を病院に連れて行って欲しい、
みたいな事言ってたな〜」と思い出し、一覧表を見ながら電話、
当日予防接種できる病院がすぐ見つかる、しかもゴミ屋敷から徒歩数分の好立地。

「もう疲れた!!病院が終わったら帰ってやる〜!!」

そんな事を思いながら病院の待合室にいたらものの15分くらいで予防接種終了。

「家帰って寝るぜ!!」

決意を固めていたら「今日のお昼、欠食にしてきたのよね〜」と義母。

それって、つまり、、、


二人で飯を食うってことじゃねぇか〜〜〜!!

ああ、メンド臭い、だいたい義母と二人っきりで過ごしたことなんかないのに、、、

しかも、まだ朝10時だぜ、おい〜〜〜!!

まさかこの時間に昼飯食えねぇだろうよ〜〜〜〜!!

外も土砂降り、私の心も脳内も土砂降り、、、

絶体絶命のピンチング〜〜〜(って、ピンチングなんて言葉があるのかわかりませんが、語呂だけで使いました^^;)

「ウチに来ますか?」と恐恐と訊ねると

「イヤ、遠回りになっちゃうもの。」

じゃあ、どおすりゃいいんだよ〜〜〜〜!!

もういいよ、あたしゃ帰りたいんだよ〜〜〜、お前も帰れよ、も〜〜〜〜〜!!

、、、でも、知っている。

義母はあの更正施設が嫌いなのだ。

誰とも話さないしやることがないっていつもグチグチ言ってる。

私も義母の立場になってみればきっと更正施設にいたくないはず。

、、、その気持がわかってて帰れというのは女がすたる。

「じゃあ、、、サイゼリヤでも行きますかっ!!」

店の前に行ってみる。

まだ開店前。時は10時20分。閉まってて当たり前。

う〜ん、どうしようかな〜〜〜、と横を見るとスタバ。

そんなわけでスタバへ。

二人でコーヒーを飲む。

「はー、何話せばいいんだぁ〜〜〜、早く一人になりたい〜〜〜、
あ〜、一人でコーヒーすすりたい、、、
そうよ、私は一人が好きな女なのよ、なのです〜、なのだ〜〜〜、
にゃあ〜」


最初はそんな感じで思っていたけれど、意外と色々話す。

ちょっと勇気を出して、義母と同じく統合失調症の友達の
長い闘病生活の話をしてみると凄い食いついてきた。

同じような妄想を持つ人が自分だけではなく、そして、長く病気と付き合っていることに興味を持ってくれたようだ。

「私だってねぇ、あれが無くなったとか、あれが盗まれたとか、おかしな事言ってるなっていうのはわかるのよ。でも、息子がそれは病気だとかなんとかバンバン言うもんだから、そう言われちゃあ、こっちも意地になっちゃってねぇ、、、。」

最後には「でも、ないものはないのよ」と付け加えていたけれど、
やっと「自分がおかしな事を言っている」という事はわかり始めたみたい。

それからは息子は独善的だとか、

息子の絵が上手いのは父親譲りで私には絵の才能はない、

とか

白内障で目が見えなくなってきている、

とか、

全然料理をしてあげられなかったから申し訳なく思う、

とか、色々話ができた。

しばらくして、スタバを出て電車で移動して、池袋駅で食事。

義母が秋田出身ということで稲庭うどんをごちそうする。

でも、義母は稲庭うどん食べたことないって言ってたけど。

ご飯食べたら即、解散。

打ち解けたような、金づるならぬ、飯づるにされたような、、、。

それでも一応の達成感を持って私も帰宅。

**********

そして、30日、31日と義母がウチに泊まりに来ていました。

これは、一緒に住むための第一歩とか、そういうわけではなく、
前述の通り、更正施設に居たくないというので、とりあえず泊めた、という具合。

薬を忘れてきたというので心配したけれど、特に問題もなく終了。

そして、今朝粗大ゴミ出し第二弾の打ち合わせのため、またゴミ屋敷へ。

今日も義母は来なくて私一人。

前回と同じ清掃局の方が来て、今回は前回ほどの量はない、またこれからも
大きなゴミはそんなにでないであろう。
どちらかというと仕分けた服などの袋ゴミがどんどん増えていくだろうということ、
袋ゴミは出た時点で清掃局に電話すると日時を決めて引き取りに来てくれるという話でまとまる。

まだまだゴミは減る様子がないけれど、当初のドアさえも開けられない状態や、私が近づくことができなかった状態から比べると、だいぶ進歩したと思う。

ただ、義母も言っているように、ウチの相方はどうにも独善的なところがあり、
自分の正しいと思っていることが全てで、正しいから伝えようともしなければ、
きちんと相談もしない癖があり、それで意思疎通が上手く行かず、ここのところは喧嘩が絶えなかったのも、私にはきつかったな。

そんなゴミ屋敷の契約は、どうやら私達が望んでいる来年の3月までに明け渡す、というので話がまとまりそう。

「心に引っかかるところはあるけれど、病気じゃ恨みようがないでしょう。みんなでお義母さんをささえていかなきゃ」と言って、オーナーさんとの間に入って交渉してくれている不動産屋さんには本当に感謝。

で、もう一方の借金の方はというと、、、完全に手付かず。
どうすりゃいいんだろうね、アレ。

最近じゃ請求書さえも来なくなったけど、、、。

まっ、いっか、的な(笑

笑ってる場合かよ、って話ですけどね。
by tabalog | 2010-11-02 17:21 | トーシツ母さん

似てる有名人はガチャピンです


by tabalog

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