アマゾン・ドット・コムの光と影 /横田 増生

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この本は日経アソシエ(だっけか?)という雑誌の書評を見て買いました。
結構分厚くて、内容と比べると少々値段がお高い本ですが、凄く読み応えがあってあっという間に読んでしまいました。

内容はというと、まぁ、タイトルのまんまなのですが(^_^;)、著者がアマゾンの流通センターで半年間アルバイトとして働いた経験を元に書いたルポです。
私自身はアマゾンはまるで利用した事がないのですが、どうやら凄く便利なようですね。
しかし、この本を読むとその便利さが安い賃金で働く労働者達に起因する事がよくわかります。

日本全体が徐々に裕福層と年収300万円にも満たない貧困(とまでは言わないけれども)層に分かれていっているのが如実に感じられて正直しんどい、読んでいるとまるでそのセンターの単純労働者気分で、非常に鬱気分です。

まるで悪の巣窟のように語られている流通センター、どういう感じなのかというと、時給900円で一分に一冊配送するための本をピッキングするというノルマが課せられており、尚且つアルバイトの動きというのは始終監視カメラで見張られているというもの。
完全なる階級があって、その階級の頂点に立つのがアマゾンの社員、その次が日通の社員、その次がアルバイトで、それは決して覆される事はなく、そのせいもあってか皆一様にモチベーションは低く、本への愛情もなければ、仕事への愛情もない。

この本を読んで驚いたのが40代男性のフリーターがいること、しかも多い事。
例えば、この本に出てくる島崎さん(仮名)の場合、交通費節約のため(交通費は出ないそうです)流通センターまで自宅から徒歩で片道30分かけて通勤、食事はというと朝食は食パン2枚、昼はその食パンの残りとカップ麺とコーヒー、夕食は野菜炒めと焼酎、一食100円以上は絶対に出せないギリギリな生活。
なんとも切ないじゃないですか。
しかも、やりがいのない仕事とあっちゃあねぇ・・・。
地位や名誉なんてモノは別段大事とは思わないけれども、やはり人間て自分の事を誰かに認めてもらうとか、プライドとか大事だと思うんですよね、特に歳を重ねると。
それがないっていうのはやはりかなり辛いと思う。

自分を安売りしてはいけない。
自分を諦めてはいけない。

つくづくそう思いました。
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by tabalog | 2005-09-08 12:53 |


似てる有名人はガチャピンです


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